RISE conditioningのブログにお越しいただき、ありがとうございます。
今回は、「呼吸と姿勢」に関する内容です。
「呼吸」は、我々の最も原始的で初期の運動パターンです。
正しい呼吸ができなければ、正しい動作が行えず代償的な姿勢を生み出してしまいます。
ということで、この記事では呼吸の立ち位置や呼吸に目を向けるべき理由を中心に解説していきます。
呼吸の重要性
人間は、座っている時も立っている時も呼吸をします。
呼吸で始まり、呼吸でおわるのが人間です。
そのため、自分が「どんな呼吸をしているのか」評価するのはとても大事になってきます。
呼吸が適正化されなければその他の動作パターンも適正化することはできない。
Karel Lewit
ある肢位で呼吸ができていないとしたら (息を止めているとしたら)その肢位を獲得しているとは言えない。そしてその肢位で生きながらえる事はできない。
Gray Cook
世界的権威も、上記のように発言しています。
例えば、体幹で有名な“プランク”をやる際も、呼吸を整えてやることではじめて「プランクを獲得した」と言えるのです。
「呼吸が変わることで動作が変わり、姿勢が変わる」。
姿勢を変えたければ、まずは呼吸や動作から介入するべきなのです。
パフォーマンスピラミッドから見た呼吸の立ち位置
呼吸は、パフォーマンスピラミッドの土台部分に含まれる重要な立ち位置です。
「呼吸・姿勢・動作」はお互いに関係しており、この要素を高めるには“人間の五感にどれだけ刺激を入れられるか”です。
猫背の子供には、木のぼりで触覚や感触を感じさせ、脳の機能を活発にすることで身体の緊張を取るのがベストという考え方です。
呼吸はトレーニングするな!?
呼吸というのは原始動作です。
咀嚼や歩行と同じで、心身や環境の変化で自然に変化します。
そのため、呼吸のエクササイズをする際は「タイム、ポジション、ツール」に意識を向ける必要があります。
ヨガの「ゆっくり吸って〜」やタイムを測って行うなどですね。
呼吸改善で得られること
酸素は、脳の燃料です。
脳に酸素が行かないと、動作が上手く機能しないことがあります。
呼吸改善をすることで、得られる効果は多くあります。
- 精神の安定 (自律神経のコントロール)
- 自己治癒力向上 (体内PH調整)
- 身体的パフォーマンス向上 (心肺機能向上、体幹安定)
- 内臓機能改善 (横隔膜による内臓運動活性)
【精神面】
- 表情、姿勢
- 集中力向上
- パーソナリティの変化
【体内環境の変化】
- 血中PHの安定
- 痛みの改善
- 疲労回復
【競技パフォーマンス】
- 身体重心コントロール
- 可動域の向上
- 筋緊張の改善
- 筋出力
- バランス
呼吸のしすぎで病になる
呼吸では、ニュートラリティ(偏りが無い状態)を獲得することが第一です。
呼吸では、呼気(吐く)と吸う(吸気)を繰り返しますが、
呼気→副交感神経が優位
吸気→交感神経が優位
となります。
多くの人は「呼吸のしすぎ」で病になることが多く、不健康な患者ほど、呼吸をたくさんしています。
普段口にする酸性食品(肉、カップ麺、加工食品)の摂取も、PHバランスを整えようと過呼吸になる原因の一つです。
【過呼吸の悪影響】
- 免疫低下
- 炎症増加
- 交感神経興奮
- 末梢血管、消化管の血管収縮
- パニック障害、心気症
まずは「息を吐きなさい!」
大事なのはシンプルに「息を吐く」ことです。
息を吐いて身体をコントロールすると、我々のパフォーマンスは向上します。
息を吐かないと、左のペットボトルのように身体が硬くなり悪影響です。
理想は、右の潰れたペットボトルのようにしぼめる状態です。
まとめ
この記事では、呼吸の概念について解説しました。
最後に、私たちがあるべき理想の呼吸をお伝えしておくと、
- 隣人に聞き取れない
- 自分自身で聞き取れない
- 呼吸していると感じない
この3つがポイントとなります。
具体的な呼吸の評価方法やエクササイズ方法などは、また別の記事でお伝えしていくのでお楽しみに。
この記事へのコメントはありません。