「練習で筋肉はつく!筋トレなんて必要ない!」
「ウエイトトレーニングで作った筋肉とスポーツで鍛えられた筋肉は違う」
「スポーツ選手の筋肉は使えるけど、ボディービルダーの筋肉は使えない」
などなど、たびたび筋肉論争が起こるこもありますよね。
果たして、スポーツに筋トレはいらないのか?
今回は、この辺りを考えてみようと思います。
スポーツに筋トレはいらないのか?
結論、「目的やその人による」です。
筋トレって、身体の弱点を補うには最高なんですよね。
筋トレは、練習だけでは鍛えられない弱い筋肉や苦手なプレー克服につながります。
実際に、筋トレをすることでパフォーマンスが上がったアスリートはたくさんいます。
そして、そもそも筋肉に「使える」「使えない」もありません。
ウエイトで鍛えようが、スポーツで鍛えようが筋肉は筋肉です。
スポーツ選手とボディビルダーの筋肉の違い
両者の筋肉の違いを見てみましょう。
スポーツ選手:バランスの取れた競技で使える身体
ボディビルダー:大きくて、彫刻のような身体
◎スポーツ選手
当たり負けしないように体を大きくすることもありますが、基本的には全身の筋肉の連動を使ったウエイトトレーニングをします。
バランスを重視で、鍛えた筋肉をスポーツ動作の中で使いこなす技術が必要です。
◎ボディービルダー
「理想の身体」があり、どうやってそれに近づけるかを考えます。「盛りたい筋肉」「盛りたくない筋肉」を決めて筋肥大し、いらない脂肪を削りながら形を整えていきます。
そもそも、鍛える目的が明確に違うことがわかりますね。
スポーツに筋トレが必要な場面は存在する
例えば、サッカー選手は極端に言えば「足の筋肉だけ鍛えればいいんじゃないの?」と思うかもしれません。
しかし、上半身の筋肉が少なければ、ボールの蹴り合いで当たり負けします。
こういった場合、「筋トレは必要だ!」と言えます。
しかし、鍛えて強くした筋肉は使いこなせなければ意味がありません。
スポーツ選手の筋トレ例
野球のイチロー選手は、ほとんど自重トレーニングばかりでした。
「産まれた時の骨格にあった筋肉が、一番その人が動かしやすい状態」という考えで、大きくした筋肉は、実践だと上手く動かせないと言います。
サッカーの長友選手は、ただ強くするだけでなく、身体の柔らかさを重要視していました。
彼らは、筋出力に目を向けています。
筋出力とは、筋力を発揮する力のこと。
筋出力=筋肉の使い方に長けていれば、自在な動きができるようになります。
インナーマッスルが使えていなければ、動きがぎこちなくなります。
この辺りは長くなるので、別でまとめようと思います。
逆に、メジャーで大活躍の大谷選手は、自分に足りない筋肉を補うウエイトトレーニングで筋肥大しています。
スポーツで使える筋肉とは?
簡単に言えば、使える筋肉とはパワーを発揮できる筋肉のことです。
「パワー=筋力×スピード」でして、そもそも基礎筋力がないとパワーは発揮できません。
なので、一概にもウエイトトレーニングを否定したりはできないのです。
筋力があるのに競技力が向上しないという方は、スピードがない場合がほとんど。
だからこそアスリートは、アジリティトレーニングやコーディネーショントレーニング、ジャンプ力向上のプライオメトリクスのようなトレーニングをやります。
スポーツにまず必要なのは筋トレより“整える”
話がだんだんと複雑化してきましたね。
正直、筋トレの向き合い方って難しいと思います。
「自分に筋トレが必要なのか、そうではないのか?」
ただ一つ大事なことがありまして、それは「自分の身体の状態を知ること」が最も重要ということです。
当ジムである「RISE conditioning」では、まずは身体を整え評価し、どこを鍛えるべきなのかを知り、個人に合わせたトレーニングをしています。
オリンピックレベルの選手の間でも、パフォーマンスアップのためには「リラックスした空間」で「自分を整える」ことが最も大切だという考えが広がっています。
理論を知り身体を動かすことで、劇的なパフォーマンスの変化を生み出すことができるのは事実です。
【まとめ】スポーツに筋トレはいらないとは言い切れない
スポーツに筋トレが必要な人もいれば、そうではない人もいるというのが今回の結論です。
ただ間違いなく言えるのは、鍛える前に“整える”ことが重要ということです。
自分の身体を評価してもらいたいという方は、まずは下記よりお気軽にお問い合わせくださいね。
この記事へのコメントはありません。